2009/07/02

途上国の生活

昨日家に帰ってからこんな本を読みだした。

絶対貧困絶対貧困
石井光太

光文社 2009-03-24
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筆者があちらこちらのスラムや路上で住む人たちと生活した時の体験談をもとに、いわゆる極貧層の生活がつらつらと書いてある。途上国には行ったとしても、こういうところは自分で体験できるわけじゃないと思うので、そういう世界に興味がある人は読んでみるといいだろう(逆にいえば途上国のすべてがこんな世界でもない)。僕もそれほどスラムや路上生活者などの生活には詳しくないので、そういう意味で読んでみたいと思ったのだった。

ささっと読んだ感触としては、書き方のスタンスのようなものにあまり違和感を感じないで読めたということに尽きる。例えば日本のテレビ局が筆者のいたスラムにたまたま取材しに来た時のエピソードなのだが、クルーたちは「笑顔で必死に生きる子供たち」というテーマで番組を作りたかったらしく、とある子のいかにもそれらしいシーンを撮って帰っていたそうだ。まぁそれは現実として一つの側面なのだが、その子の兄弟は実は10人全てが赤子の時に亡くなっており(途上国では乳幼児死亡率が非常に高い)、それがきっかけで母親は精神的にまいってしまい狂気の中にいたという事はのちに筆者は知ることになる。そういう見えない部分は恐らく普通のドキュメンタリーでは流れないのだろう。

まぁ他にも色々スラムのアダルトビデオ屋やら売春宿やら密造酒やら、そういうグレーなゾーンのことだったり、ヘロインといったアウトなゾーンについて見聞きしたことが平然と書いてあったりして、普段途上国に行ってもさすがにそこには足を踏み入れられないな(つーか日本でも僕は踏み込まないが)、と思うとこまで踏み込んでいて面白かったし、その語り口の現実主義的な雰囲気が僕は好きだった。僕自信はたぶんこういう世界まで踏み込めるかといわれると厳しい部分があるとは思うけども、間接的には何らかの役に立つことをしていきたいとは思う次第。

ところで、どうして大学のネットワークから世銀のページが開けないんでしょうか・・・。

6 件のコメント:

  1. その筆者,『物乞う仏陀』や『神の棄てた裸体』を書いた人だよね。俺も先日レビューさせて頂きました。よかったらそちら2冊もどうぞ。
    正直,ぷ~さんはあまり好きでない文体だと感じたから意外です。

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  2. あぁ、そうですね。その二冊を書いている人と一緒です。

    別に文体が云々という類のものじゃなくて、物を見るスタンスが嫌いではないというだけですよ。小説を読むのと、こういうのを読むのは同じ読書でも話が違いますからね。

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  3. この著者はブログもやってますよ。そのエントリも割と面白いです。

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  4. あ、ほんとだ。

    つーかこういうネタで346の人が釣れるって意外(笑)

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  5. これ面白そうだね。読んでみよ。(時間あれば)

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  6. サクッと一晩で読める本ですよ。

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