2009/10/25

白黒の風景

昨日野音の外で立ち聞きしていた時に、歩いてきた通りすがりのカップルがダダ漏れの音に足を止め、音楽堂から聞こえてくる辛気臭い歌にしばらく耳を傾けていた。あそこで人の足を止めさせるかどうかが、結構重要なんじゃないかと思ったり。


一個前の記事とは時系列的には前後してしまうが、金曜の夜は世界のCMフェスティバル2009に行ってきた。夜からオールナイトでひたすらCMを見るというアホ企画。会場は風船と歓声でいっぱい、想像以上にヒートアップしていた。有名なエビアンの赤ちゃんのCMや、リバプール駅で撮影したT-MobileのCMなど、いろいろ放映されていた。


「これはっ」と思ったのはJohnnie Walkerのノーカット6分のCM。

40テイクを重ねてようやく完成したそうだ。この景色は好きだし、なによりこのおっちゃん、カッコいい(笑)

ブラックな感じがして中々面白いものも多かったが、中にも下劣なものや日本で放映したら間違いなくPTAから苦情が来るようなものもあった・・・。しかし全部が全部好みのものかというと違って、途中でかなり眠くなってしまった。まぁ5時半まで起きているのはただでさえ辛い。


ほとんど最近のものを放映していたのだが、少しだけ古いものがあった。中でも「ASTRA」(名前があやふやだがこんな感じ)というフランスのピーナッツバター?のCMが印象に残っている。映像はラッカセイ原産地のアフリカのどこかで、白黒の映像(確か1960年代のCMだ)で現地の農民の日常風景?を映していた。「この若者はもうすぐ結婚式。今年はラッカセイも豊作で、幸せいっぱい。このラッカセイに他の油を少し混ぜれば、アーーストラァ、アーーストラァ」


しかしどのCMも国と年代は表記されていたのだが、中に「Africa, 19**」みたいなものがあって、オイオイいくらなんでもそれはないだろ、「アフリカって国あるでしょ?」ってどこの国の高校生だよ、と思っていたのだが、後々考えると、パリのライブラリーが収集したCMを流していたらしいので、あれはきっとフランスの植民地でのCMだったのだろう。


他にも色々見たはずなのに、あの白黒の見慣れているはずの途上国の風景と、あのフランス語の濁ったRの発音の「アーーストラァ」という音が嫌に記憶に残ってしまった、そんなフェスティバルだった。

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