2011/12/07

国籍の話

一つ試験が終わり、次の試験は一ヶ月後なので、久しぶりに適当に何か書こうと思う。


今日試験を受ける前、同じ授業を取っているアジア人がいたのだが、彼が持っているパソコンが僕のと同じだったので、 それをきっかけに少し話をした。

彼は修士の学生で、スーツを着ていた。就職活動中で、コンサルの面接を受けてきたそうだ。英語がネイティブ並みに話せて、この大学の修士の学生ともなると、そういったコンサルやら金融機関やらに就職する学生は少なくないだろう。これは予断だが、自分より頭が切れるんじゃないかと思うような人が就職していくのを見ると、研究の大半は執念で成り立っているのだろうとさえ思う。

僕が彼に出身を聞いたら、シンガポールだという。すると彼が「君は日本人だね」とのたまう。「嗚呼、また日本人訛りで国籍を判別されたか」と思ったのだが、彼曰く顔や髪形で分るらしい。だから授業で見かけた時から日本人だとふんでいたそうだ。そういえば今の同級生に初めて会った時も、「typical japanese hair style」と形容された記憶がある。自分で自分をそうは思わないが、まぁ要は髪が長いってことなんだろう。基本こちらの男性は刈り上げ君状態だから。

まぁそういうことなので、よくある「留学すると、日本人としての自覚が」という話はあながち嘘ではない。そもそも、「私は日本人である」と強烈に思うのは日本人以外の人と接するからであって、例えば宇宙人がいないのに日々「私は地球人だなぁ」なんて思っている人はそうはいない。僕もこちらに来てから、自分の思考様式、癖、肉体がある程度日本人的傾向を持っているような気がしてしまった。気をつけなければならないのは、自分の弱みを日本人であることに帰着させてはならないという事であるのだが。なんだかんだいっても、日本人であることは数あるアイデンティティの一つにすぎないし、そもそもプロの経済学者であるというアイデンティティを獲得すべくこんな所にいるわけだし。

日本人であるという事が今後の僕の人生にどれほど決定的であるかは分らないが、自分の仕事に自然な比較優位を使う事、例えば経済学的に興味深い日本の現象や重要な政策の分析をするというのも一つの道筋だとは思うし、それ自体重要な仕事だとは思う。今はもう少し純粋な頭の訓練に使わないと、この先研究者としてやっていけない気がするが・・・。



おまけ話だが、サンドイッチがあれば和食が全く恋しくならないかわりに、シュークリームやヨーグルトなどのコンビニデザートが恋しい。この差は東京での僕の生活と、ロンドンの物流の貧弱さ(生菓子を輸送するネットワークが無いと思われる)を象徴している気がする。こっちのコンビニで手に入る甘いものって全部もっさりしていて、軽い食感のものが無いんだよなぁ。

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